アセトン、アセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸のことをまとめてケトン体という。ケトン体は脂肪の分解により肝臓で作られ、血液中に出されます。ケトン体は心筋、骨格筋、腎臓などさまざまな臓器でエネルギー源や脂肪の合成に再利用されますが、肝臓はこれを利用出来ません。
糖尿病や飢餓などの糖代謝不全の時は、クエン酸回路の回転が悪くなり、アセトン酢酸が体内にたまる。ケトン体の血中濃度が高まると呼吸が特有なアセトン臭を帯び、また尿中の排泄量も増加する。
これが著しくなったものがケトージス(ケトン症)で、ケトン体とともに大量の水が排出されるるため、脱水症状に陥りやすい。