食べ物は、そのままでは私たちの体に役立つということはない。それぞれ個性を持っていて、私たちにとっては大部分が一種の異物だからである。
そこで、これらを適当な大きさにしたり、性質を変えたりしながら一度無個性なものに分解し、体の中にとり込んで利用しなければならない。
消化・吸収とは、いわば食べ物の個性を無個性へものに分解したのちに、腸壁から体内にとり込むまでの過程をいう。
消化には、機械的消化と化学的消化がある。機械的消化は、主として口と胃がが受け持っている。同時に口と胃では、酵素分解という化学的消化も行われるが、ふつうは腸内細菌群による分解もこの化学的消化の中に含めて考えられる。
消化のプロセス
吸収のプロセス
食べ物の滞留時間
消化器官の長さ
吸収後の三大栄養素のゆくえ