唾液は、口の中の耳下腺・顎下腺・舌下腺という3つの腺から分泌される。腺はすべて対になっている。また、このほかにも口唇や口蓋、舌などにも小さな腺がたくさんある。
唾液の中にはプチアリンという消化酵素が含まれていて、食べ物の中のデンプンなどを主として分解している。口の中では歯でよく噛みくだく物理的消化と、酵素による化学的消化が同時に行なわれているということになる。
唾液には、濃く、ねばっこい液と、水分をたっぶり含んだ液の2種類あるが、消化分解過程でこの水分をよく混ぜないと、胃腸の中での消化がスムーズにいかない。