ナトリウムは、体内の組織液のバランスに不可欠のものであるが、あまり多くとりすぎると、高血圧、各種心疾患、腎臓病などの誘因として考えられるため、減塩が強調されている。
日本人の食生活は従来、諸外国に比べて食塩摂取量が多い傾向にあったが、最近はかなり是正されてきている。
腎臓病や高血圧症の場合の減塩食には、軽度のもので1人1日に7~8g、中度のものでは1日3~5gに制限されている。重度の場合には1日0~0.5gと厳Lくなっている。
減塩は治療のためばかりでなく、成人病予防にも必要であることから、各種の減塩しょうゆなどが開発されている。