健康管理の栄養学

食塩

食塩(NaCl)は、人間が栄養素として摂取する無機物質の中では、最も多量に摂取しているものである。最近、減塩がしきりにいわれるようになったが、これらは主としてNaClのうちのナトリウムの過剰摂取が、高血圧症や心臓疾患などの一因となる可能性があるからである。

血液の中では、ナトリウムとカリウムが一定のバランスを保っており、ナトリウム濃度が高くなると、一種の興奮状態と同じように血圧を上げる作用がある。このことが心臓や血管に負担をかけるものと考えられている。

逆にナトリウムを制限すると血圧が下ることは臨床的にも動物実験でも確かめられており、そうしたさまざまな理由から食塩制限の必要性がいわれている。

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