1) 先天性心疾患
遺伝的なもので、心臓の構造が不完全な場合。手術で治ることも多い。
2) リウマチ性心疾患
心筋に炎症をおこす疾患で、悪化すると心臓の弁が破壊されることもあり、血液の流れがストップしたり、弁から血液が漏れたりする。
3) 高血圧性心疾患
血管系のうち、ことに動脈血管が細くなったり、コレステロールが沈着したりすると、血液の流れが悪くなる。この流れの抵抗にさからって、心臓はけんめいに全身に血液を送ろうとするため、大きな努力を強いられる。高血圧が一般に怖いといわれるのは、そのためである。
4) 冠動脈心疾患
心疾患の中でも非常によく見られるのが冠動脈の動脈硬化症。日本でも非常に増えている。遺伝的な要素もあるといわれている。
5) 狭心症
狭心症は冠動脈心疾患の1つで、冠動脈の動脈硬化のために、心臓の筋肉へ充分な血流がいかないためにおこる。胸部の痛みや、締めつけられるような感じをともなうことが多い。狭心症がさらに進むと、心筋梗塞になったり、心不全・不整脈の原因になったりする。
6) 心筋梗塞
多くの場合は、狭心症から移行する。冠動脈に血栓ができて、血液の供給がストップすると、その領域の心臓の筋肉が壊死(えし)してしまう。そのために収縮機能が失われる。これが心筋梗塞である。