チアノーゼは、本来は青い色という意味。体の中の血液中の酸素が不足すると、皮膚や粘膜などが青くなる現象をいう。
いろいろな血液病や心不全、呼吸器の障害などでも見られるが、高山病にかかったり、寒いときに顔が青くなるのもチアノーゼ現象である。血液中のヘモグロビンは酸素と結合すると赤くなり、酸素が離れると暗い色になる。
動脈血のほうが静脈血よりも赤く見えるのはそのせい。酸素が離れた血液は、皮膚を通して見ると青く見える。皮膚表面にある静脈が青く見えるのもチアノーゼ現象の1つである。