健康管理の栄養学

腸の代表的な病気

(1) 十二指腸潰瘍
十二指腸潰瘍は、胃液分泌を原因とする消化性潰瘍と、ストレスなどを原因とする神経性潰瘍とがある。大部分は十二指腸のあたまの部分に発生する。
男性では50歳までにほぼ10%ぐらいの人が十二指腸潰瘍にかかるという。十二指腸は、自然治癒力が強く、知らない間に治っていることも少なくない。

(2) 急性腸炎
赤痢菌、チフス菌などでおこる炎症をいう。これらの菌のほか、旅行者下痢症といわれる急性腸炎もある。これはふつうの細菌が急速に増殖して、下痢、嘔吐をおこす。自然に治ることも多い。

(3) 腹膜炎
腸の外壁にキズができたり、穴があいて炎症が腹膜に達すると発症する。虫垂炎が原因となることが多い。

(4) 虫垂炎
虫垂炎は、いわゆる盲腸炎のこと。虫垂とは盲腸から出ている小さな管である。虫垂は、人体にとって大事なものではないから、手術でとってしまってもよい。

(5) 便秘
便は、毎日1回あるのが好ましいが、中には数日に1回という人もいないわけではない。便秘の原因としては、a) とくに原因がなく、リズムの崩れからくるもの、b) 食事量が少ないとき、c) 繊維素を含んだ食べ物が少ないとき、d) 排便要求をムリにがまんしてしまうもの、e) 運動不足、などが考えられている。
そのほかにも、ほかの器官的疾患を原因としたり、環境変化により心理的影響から便秘になることもある。

スポンサードリンク