腐敗と発酵は、一連の現象の異なった段階のことをいうが、低温殺菌法はその原理を応用したもの。
発酵段階を経たブドウ酒を、60℃前後に加温しておくともうそれ以上発酵現象が進まず、腐敗防止にも役立つ。これを発見したのはパスツールだったので、パスツール式低温滅菌法ともいわれる。
ビン詰法とあわせて、現在でも酒類や牛乳などの低湿殺菌に応用されている。しかし、これですべての菌が殺せるわけではない。