乳酸は、体の筋肉が酸素不足の中でエネルギーを得るための解糖によって生成する。これは、まだたくさんエネルギーを含んでいるので、体外に排出するわけにはいかない。
体の中では生成された乳酸は血液によって肝臓に運ばれ、そこでグリコーゲンの中に組み込まれる。このとき、血液は若干乳酸のために酸性に傾く。運動のあと、しきりに呼吸するのは、酸素口呼吸によってふつうのエネルギー代謝をして、そこから得られたエネルギーを利用して血液中の乳酸をグリコーゲンに変化させるためである。
乳酸は、微生物によっても生成される。これを乳酸発酵という。乳酸発酵をうながす微生物が乳酸菌である。