一般に脳血管障害による疾患を脳卒中といっている。脳卒中は障害の原因により以下のように分類される。
1) 脳梗塞
脳に血液を供給している血管が動脈硬化などでふさがるとその領域の脳細胞が壊死する。これをれを脳梗塞または脳軟化という。
2) 脳血栓
動脈内に血のかたまりがつまって血流がふさがることをいう。
3) 脳栓塞
脳以外の動脈にできた血栓(血のかたまり)が脳動脈に入り込んでつまるものをいう。
4) 脳出血
高血圧のために動脈が破れ、そこから漏れた血液がまわり脳細胞を破壌しておこる。出血は脳動脈瘤によっておこることもある。
5) 脳内出血
脳内の小さな血管がやぶれて出血したときに生じる。外科手術によって血液をとり除くことも可能である。
6) クモ膜下出血
脳内ではなく、脳表面とそれをおおうクモ膜との間のクモ膜下腔に出血する。