ヘモグロビンは、赤血球の中に含まれている赤い色をした複合タンパク質のこと。ヘムというのは、プロトボルフィリンという色素と鉄分が結びついたものをいい、グロビンとは、単純タンパク質という意昧。
ヘモグロビンは、酸素をくっつけたり離したりする特異的な能力があり、この特性が、体内酸素供給に利用されているのである。
しかし同時にヘモグロビンは、一酸化炭素と酸素の時の250倍という強力な結合力で結びつき、容易に手離そうとはしない。これが一酸化炭素中毒の原因となる。