健康管理の栄養学

有機物・無機物

有機物と無機物というのは、かつては生物と無生物とを分別する決め手の一つと考えられていた。

有機化合物を合成できるのは生物だけで、人工的には作ることができないものとされていたのだが、1827年にドイツのウェーラーが、人間の尿の中に含まれている尿素という有機化合物を、シアン酸とアンモニアという無機物質を熱することで人工合成して以来、必ずしも有機化合物合成は生物の持っている特徴とはいえなくなってしまった。

現代の万油化学・医薬品等の大部分は人工的な有機合成化学である。現代では一般的に炭素の化合物を有機物といい、その他のものを無機物といっている。炭素は水素との間に非常にたくさんの化合物(これを炭化水素という)を作るが、この炭化水素も含めて、すべての炭素化合物を有機化合物という。

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